薬膳ライフのススメ
「薬膳」というと、
「漢方薬みたいにマズイんじゃないの?」
「高麗人参とか高い生薬を使うんじゃないの?」
「難しいんでしょ?」
「中華料理のこと??」
と、思われがちですが…
まったく違います!!
「薬膳」は…スーパで売られている食品で作る、普通のお料理です!!
たとえば、こんなカンジ…。
ただ…ちょっとしたポイントがあります。
- 1.中医学理論に基づいて作られる
- 2.病気を治す・病気を予防する・健康を維持するなどの「目的」がある
- 3.おいしいお料理である!
薬膳の目的は…
「疾病の予防、病気の回復、
そして、健康を保つための美味しい食事」
まず、いくら体に良くても、美味しくなければ意味がありません。
そして「中医学理論」とは、
人は自然界に生きていて、
自然に逆らって生きることはできず、
体の中でも自然界と同じような現象が起こる…
という中国伝統医学のことです。
最大のポイントは、「症状ではなく、人を診る」ということ。
「便秘にはバナナ」ではなく、いろいろな情報を分析して、「あなたの便秘は冷えが原因なので、体を冷やすバナナではなく、温めて腸を潤わせるクルミがいいですよ」ということです。
- 1.主訴(メインの症状)
- →便秘
- 2.情報収集
- →肌が乾燥する、冷え症、ドライアイ、便が出てもすっきりしない…
- 3.弁証(タイプを決める)
- →冷えて潤いが足りない
- 4.治法(治す方法)
- →温めて潤わせる
- 5.漢方薬だと○○・薬膳だと○○
必ずこの「流れ」があるのが「薬膳」です。
だから、「頭痛がひどいのですが、何がいいですか?」と聞かれても、即答はできません…。
いろいろ見たり聞いたりして、
その人が「どのタイプの頭痛なのか?」や「どういうタイプの体質なのか?」を
しっかりと見極めていきます。
「頭痛」にも、原因がいくつもあります。
冷え・体にこもった余分な熱・気の流れが悪い・潤わせるものが少ない・パワー不足…などなど。
人・季節・場所によって、薬膳は変わってきます。
万人に良いものなんてないんです!!
「自分に合うもの」を探していくことが大切です。
もっと詳しく中医学や薬膳について聞いてみたいわ…と思われた方は、
「咲美堂中医学院」の「漢方の基礎・薬膳の基礎セミナー」を受講してみてください。
難しい講義ではなく、「楽しみながら学べて、すぐに使える薬膳」をお話したいと思います。